9月19日(水)に中学校は社会科見学に行きました。

 午前中は北九州市若松区にある、北九州エコタウンセンターに行ってきました。

 かつて北九州工業地帯は4大工業地帯として日本の高度経済成長を支えてきましたが、その一方で、1960年代に深刻な産業公害をもたらしました。

 この公害問題に対して、市民、行政、企業が一体となってかつては大腸菌すら棲めない「死の海」と呼ばれた洞海湾には、100種類以上の魚介類が戻ってきており、「七色の煙」と呼ばれ、日本一の降下煤塵を記録した空は、国から「星空の街」に選定されるまでに改善され、この公害克服の過程で培った技術や取り組みは、国際的にも環境改善のモデルとして高く評価されており、生徒たちも真剣な眼差しで説明をしていただいた吉田美穂子様のお話を聞いていました。

 若松区にある若松を見渡せる高塔山公園で昼食を取った後は、若松出身の芥川賞作家火野葦平資料館に足を運び、館長の坂口博様の一時間に及ぶ熱の入った解説で、地元福岡が生んだ偉大な作家について学びました。

  来年の社会科見学の場所はまだ未定ですが、毎年様々な場所へ研修に出かけ、授業だけではわからないたくさんの事を学んできています。